コーヒースタンドの内側 〜グリーストラップとか手洗器とか編〜
「グリーストラップ」とは、その名の通り、「グリース（油）」を「トラップ（堰き止め）」する装置のことです。
水質汚濁防止法や下水道法により、全ての飲食店に事実上設置が義務付けられており、行政機関に下水道を申請する際に設置を確認されます。
「いやいや、うちはコーヒーとお酒がメインで、油を使った料理とか出さないんで大丈夫ですよー、てへへ」なんて言ってもダメで、必ず設置する義務があります。「汚れた水を排水してませんよ」という証明書のような役割を担っているんですね。
ってことで一番小さい7リットルの床置きタイプを設置します。↓のモデルにする予定。
手洗器って必要？
スタンド内には二層シンクの他に手洗器を設置します。
飲食店の営業許可を保健所に申請する時に、「従業員が手を洗うための手洗器が（シンクとは別に）設置されているか」をチェックされるのです。これも、実質、義務っすね。なので全国の飲食店の厨房には必ずあります。今度、街の小さな飲食店の厨房を覗いてみてください。必ず手洗器が（大抵、申し訳程度に）ちょこんとあると思います。
いやー、店舗って何かとお金がかかりますねー…。
こういう内実を知ると、リアルな場所を営んでいるところには、適切な対価を払わないといけないんじゃないかと考えてしまいます。不特定多数の人が集まれて、安全な食事や飲み物を楽しめるってだけで凄い価値があるんじゃないかと。近年のファミレスやファストフードが異常に安いので、世の中が麻痺しているような気がします。
