栄和堂ブログ

鎌倉の端っこにあった書店「栄和堂」僕らはここを「ブックスペース」として本屋の再発明をしていきます。公式HP http://eiwado.space/

カウンターが出来るまで

栄和堂のリフォーム工事では内装、天井、トイレ、外壁など色々と新しく致しましたが、その中でもコーヒー&バーカウンターを制作するのはなかなか大変でした。

というのも、カウンター以外は、現状あるものをリニューアルするという作業が主なのですが、このカウンターだけは、イチから作る必要があったからです。本屋にカウンターは無いですからね…。

最終的にはリフォーム業者であるさくら住宅さんに造作はお願いしたのですが、僕らの制作工程をご紹介いたします。

1.プロトタイプを作ってみる

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ブログでもエントリーしましたが、ざっと設計図を引いたらとにかく作ってみました。材料はコーナンで調達した木やプラスチックの板を使います。予算は大体2000円くらい。

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これが一番最初のプロトタイプです。親父と2人で約2時間あれば出来てしまいます。

2.プロトタイプをちょっとずつ改善

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プロトタイプを作ってみると必ず気付きが得られます。その気付きを元に、プロトタイプをちょっとずつ改善していきます。僕らの場合は、作業するカウンターは一段下がってたほうが良い、とか、カウンターの奥行きは60ミリあれば十分、だとかを反映させていきました。

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段差がある作業しやすい&ドリップしているところも見えて良い感じですね。

3.設計図に落としこむ

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プロトタイプを作った後に、実寸法の設計図を作成しました。上の写真は親父が手書きで書きました。さすが理工学部!(?)

この設計図を、さくら住宅に提出して作成を依頼します。

4.素材決め

最後に素材を決めます。天板と、その天板と床の間の「袴」の部分の素材と色ですね。

カウンターの天板は、パナソニックの耐水インテリアカウンターを使用してます。カウンターの天板って、良い物はかなりの良いお値段なので、家庭用でそれほど高くなく、耐水性の良いものをチョイスいたしました。

sumai.panasonic.jp

カウンターと床の間のの部分は、サンゲツのクロスで仕上げることに決めました。板張り仕上げとか竹仕上げとか色々ありますが、クロス仕上げだと後のメンテナンスも容易ですし、正直コストもそれほど高くないのが理由です。この色もサンゲツのショールームアドバイザーさんから助言をもらって決めました。何から何まであざす!

5.完成

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そんなこんなで出来上がったのがご覧のカウンターです。(造作作業自体はリフォーム工事の様子で逐一ご覧いただけます)

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内側の段差もきっちり作られております。

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ご覧のように椅子もご用意しておりますので、カウンターでコーヒーやお酒を飲むことも出来ます。カウンターの中身を覗きたい人は是非こちらへ!