栄和堂ブログ

鎌倉の端っこにあった書店「栄和堂」僕らはここを「ブックスペース」として本屋の再発明をしていきます。公式HP http://eiwado.space/

俗談 えーわ堂マスター

■ 未来の〇〇応援カフェ

今日は、休みだというのに朝早くに母親が入所している老人ホームから電話が来る。母親が自室で転んで動けなくなってしまったので救急車で病院に搬送するという。ホームは家の近くなのですぐに駆けつけて付き添うことに。まあ、頭も打っていないし意識もはっきりしているので一安心。不謹慎ながら初めての救急車でちょっと興奮する。

結局、レントゲンやCT検査の結果、坐骨骨折で、背骨の圧迫骨折の方はよくわからないのだそうだ。ということで手術も何もしないで治るのを待つ保存療法とする。母親は94歳なので、その歳でも骨がくっつくのですかと聞いたら3ヶ月もしたら戻るのだという。日曜日の救急だったので時間がかかりホームに戻ったのが午後2時になってしまった。ああ、疲れた。

で、あわててこのエントリーを書いています。さて話変わって、ここ鎌倉市の住民の平均年齢はいくつだか知っていますか?5年前の国勢調査のデータでは47.56歳だそうです。これが高いのか低いのかですが、おとなりの藤沢市の平均年齢が42.99歳ですから、どうも高そうですね。神奈川県では61市区町村のなかで年齢の高い順でいうと9位です。

65歳以上の方が45.07%ですからだいぶ高齢化が進んでいるようですね。これを事実としてどう考えるかです。平均年齢を下げる方向に持っていくのか、平均年齢が高くてもいいじゃないかと思うかです。前者だと短絡的に若者向けの住宅を作ればよいとかになりがちです。しかし、ことはそう単純ではなく、対症療法的に増やすのではなく持続的でなければ意味がない。つまり、若者が暮らしてみたい街になっているかが大変大事なことではないでしょうか。

年寄りが多いということだから、そうした年寄りが若者を暖かく迎える姿勢があれば、自然と若者も集まってくるように思う。年寄りが若者が成長していくのを応援し、逆に若者は年寄りの知識や経験を素直に聞き出すという姿を想像してみてください。こうした世代間のコミュニケーションがよい街を作っていくのでしょう。

以前栄和堂で何をするかを模索していた時、ぼくのアイデアのひとつが「未来のパティシエ応援カフェ」であった。調理学校の生徒の試作品である洋菓子をカフェに置いて、お客さんに食べてもらって評価してもらい、みなでその生徒らが巣立っていくのを応援するといったコンセプトだ。ある事情があって諦めたのだが、こうした未来の〇〇を応援するのはぜひやっていきたいと思う。

栄和堂はぼくと次男の淳也でやっているので、年寄りというのがぼくの周りで、若者というのが淳也の周りでもある。その年代が多く集まってくるので円滑な世代間コミュニケーションを期待したい。すでに、ツアーガイドになりたくて留学するのだと言っている高校生や一級建築士をめざして勉強している若者とか見るとつい応援したくなる。若者を応援したい人、年寄りから学びたい人、ぜひ栄和堂のドアを開けてみてはいかがですか。