栄和堂ブログ

鎌倉の端っこにあった書店「栄和堂」僕らはここを「ブックスペース」として本屋の再発明をしていきます。公式HP http://eiwado.space/

ホットサンド始めました 〜告知とその理由〜

2016年3月24日(木)からホットサンドをメニューに追加しました。

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これを機に、その他のメニューの種類やら価格をがらっと変更しました。詳しくは以下のメニュー表をご覧くださいませ。

営業時間を昼にシフトしたので、メニューも「カフェ&バー」→「ブックカフェ」の要素を強めるべく、カフェメニューを充実し、カクテル、焼酎、日本酒を廃止しました。ただ、レア度が高いお酒である「アイリッシュコーヒー」と「コーヒー焼酎」、そして「自家製燻製」は引き続き存続させます。

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なぜホットサンドなのか?

開店から3ヶ月間、お客様から様々なフードメニューのアイデアを頂きつつ、それぞれの可能性を検討した結果、「ホットサンド」に落ち着きました。その理由は以下の通り。

コーヒーに合う

なんたってパンとコーヒーはよく合います。今までコーヒーを飲んでくれていた方にも「ご一緒にホットサンドはいかがですか?」と提案できますしね。当店の滞在時間平均は3月現在、1時間26分(リピーターの方に限定すると1時間44分!)なので、「コーヒー飲みつつくつろいでいたら、小腹が減っていたので、ホットサンドでも齧るか」というユースケースを考えた訳です。

本を読んでいても食べやすい

現在までのお客様の中で、「店内、または自分で持ってきた本を読む」という使い方をしている方が約40%おり、最大の比率を占めております。その方にとって、両手を使って食べるものに対しては注文するハードルが高くなるのではないかと考え、「片手で食べられるもの」という条件で検討しました。ホットサンドは中身が飛び出しにくく、オリーブオイルで焼けば手もベタベタせずに食べられます。

匂いが気にならない

今までご来店頂いているお客様を観察し、さらに当店のビジョンとも照らした結果、「本棚に囲まれた居心地の良い空間と時間を提供すること」が栄和堂の大きな価値の1つだと思っておりますので、この空間で油っぽい匂いを出すわけにはいかないのです。実際にパンを焼いて店を出入りしてみて、パンの香ばしい匂いであれば許容範囲だと判断しました。コーヒーの匂いも合いますしね。

アツアツで出すことで、ある程度のクオリティーが担保できる

あったかいものって美味しいのです。サンドウィッチも検討しましたが、結構すぐに痛むんですよね。痛むと味も劣化しますし、廃棄率が高くなる危険性があります。その点ホットサンドはアツアツで出せます。逆に言うと提供に時間がかかるのですが、当店は本が豊富にあるので、本棚を眺めていたり、本を読んで待っていただければ、それほどストレスを感じないのでは、と考えてます。

種類を多く揃えることができる

実はこれが最もこだわったところです。可変性ですね。

山崎製パンのランチパックが何百種類あるように、ホットサンドの中身は無数に出来ます。「行けば何かしら発見がある」、そんな本屋さんの良さをフードメニューでも表現したい、と考えてこの可変性にこだわりました。

そのような「ビジョンから即して考える」面と、一方マーケティング的な意図もあります。当店の近所にコメダ珈琲がありますが、メニューはほとんど変わらないんですよね。コメダのような大手企業はおそらく、材料を大量購買してコストを下げているので、逆に言えばメニューを頻繁に変更することは出来ませんし、お客様の声をすぐにメニューに反映なんてことも出来ない

一方、個人店は大量仕入れによるコスト削減は出来ませんが、個人の裁量ですぐに変更が出来ます。さらにお客様との距離を近づけて、「次どんなホットサンド食べたいですか?」とか「新しいメニューのアイデアあったら教えて下さい」とかが出来る訳です。(実際に今も少なくないアイデアを頂いて反映させてます)

しばらくは今のメニューでペースを掴みつつ、今後は出来れば1ヶ月に1度はメニューを変更していければと考えています。

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なんだか店長の個人的な備忘録みたいになってきましたね笑。引き続き「ビジョン」と「マーケティング」の2面から見て判断→実行していき、その方法論で事業として成り立たせることができるか、やりながら考えてチャレンジしていきたい。


鎌倉の端っこで街の本屋を再発明をしています。基本情報はこちらをご参照ください。

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